流星ラジオ
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小さな箱を抱えて、羽美は駆け足で海月の所へ向かう。
見慣れた広い背中を見つけ、彼女は勢いよく飛びついた。
「海月ぃっ!」
「うわ、羽美?」
海月が目を丸くして振り返る。
「見て見て、砂名からプレゼントもらっちゃった!」
その年に砂名がくれたのは、羽美が前から好きだと言っていたキャラクターのハンカチだった。
キャラクター物になんてまったく興味のない砂名がそれを選んでくれたことが、うれしい。
「羽美は本当に砂名のことが大好きだね」
「だって中学校からの親友だもん!
毎日洗って毎日使おうかな。あ、そしたらボロボロになっちゃうかな…」