流星ラジオ
「大丈夫」
羽美は胸を張って海月に言った。
たとえ彼がひねくれてねじ曲がっているのだとしても、これだけは言えた。
「私から見れば、海月はすごくまっすぐな人だよ」
直接想いをぶつけてくれた。
心の底から笑ってくれた。
何より自分がひねくれていると言う彼は、ひねくれてなんていないのだ。
海月の瞳が潤んで揺らぐ。
それはまるでそよ風が舞う水面のように神秘的に、密やかに。
「…ありがとう」
彼女だけにゆだねようと思った。
もう彼女以外なんていらないとさえ。
***