流星ラジオ
ふんわりと包み込むように優しい声。
「死んだ人は、成仏する時流れ星になるんだって」
さっき彼女が言ったものと似てはいたが、そちらの方が格段にロマンチックだった。
「この噂には続きがあるんだ」
「どんなの?」
気付けば羽美もその話に夢中になっていた。
「その時にラジオの砂嵐を流していれば、流れ星が流れた一瞬の間だけ砂嵐が止むんだって」
俺もまだ体験したことないんだけど。
そう言って笑った彼の笑顔が、今も離れない。
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