流星ラジオ
夜空
***
そのケンカが始まったのは突然のことだった。
「…本当に、ごめん」
羽美からの返事はない。
自分で自分にため息をつく。
何をやっているんだろう。
彼女が身長のことを気にしているのは知っていたのに。
だからずっと触れないようにしてきたのに。
最低だな、俺。
けれど小さな君がかわいいと思ったのも、本当なんだよ。
頭を冷やすために外に出ると、上着を着ていない自分には少し厳しい寒さが迫ってきた。