流星ラジオ
羽美のもとを離れてからは、とにかくがむしゃらに仕事をした。
自由時間はもちろん、睡眠時間も極限まで削った。
目の下には常に隈ができて、周囲に心配されるまで。
それほどにのめりこんだ。
そうでないとやっていけなかった。
彼女がいない空白を埋められるわけがないとわかっていても、作業をしていないとつぶれそうだった。
知らなかった、気付かなかった。
羽美から離れることがこれほどつらいということに。
「クラゲ、だもんなぁ…」
以前は恥ずかしいだけだったこの名前。
彼女と出逢ってから、その意識は格段に変わった。
羽美にはありのままの自分を受け入れてもらえた。
彼女の側でなら、楽に呼吸ができた。
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