流星ラジオ
砂名が涙ながらに叫ぶ。
「私じゃダメなのよ!」
「え…」
「私じゃダメなの。羽美にとって一番の親友は私だと思ってる。でも羽美は、海月じゃないとダメなの!」
そんなこと、あるはずがない。
羽美には友達がたくさんいるけれど、砂名以外の友達の話はほとんどしない。
それぐらい砂名が大切なんだと思っていた。
自分は高校からの付き合いだけれど、砂名とは中学校からの付き合いだと聞いている。
何も言わずに離れていった自分よりは、ずっと一緒にいてくれる砂名の方をよっぽど信頼していると思っていた。
「海はずっと側で支えてくれる砂浜より、遠くにある月を求めてる。前までそこにいて、今は離れてしまったクラゲを望んでる。
早くしないと、羽美は壊れちゃうわ…」