流星ラジオ


そこで通話は途切れた。
正しくは一方的に通話を終えた。

脳裏に浮かぶのは朗らかな笑顔。

夜空に浮かぶ月が、水面に浮かぶクラゲが何より求めるもの。


信じてもいいのだろうか。

彼女がまだ待っていてくれると。
その温もりにもう一度触れられると。



海へ、帰れるのだと。



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