流星ラジオ
あの電話から数日後。
仕事の帰りに、砂名は羽美の所を訪れた。
空にはたくさんの星が瞬いていた。
コンコンとドアをノックする。
インターホンを押せば早いのに、なぜかいつもこうしてしまう。
ノックをひとつするたび、心を開いてもらえる気がして。
「砂名、いらっしゃい!」
数日前の羽美とはまったく違う彼女が、砂名を出迎える。
その首には先日あげたペンダントがかかっていた。
「お茶でも飲んでいって」
羽美の後ろから顔を覗かせた人物を、砂名は睨みつける。
今さらのこのこ出てくるなんて、卑怯だわ。