月物語 ~黒き者たちの宴~



「………。」



少年は何も言わずにその場を去る。



「まっ待て。待つのじゃ!」



少年は父親の声を背に感じながら扉を閉めた。



「待ってろ、お前は俺が見つけてやる。
今度は、俺の番だ。」



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