月物語 ~黒き者たちの宴~



一瞬、声が詰まった。



呼吸も忘れた。



何とか声を絞り出さなければ、それだけしか考えられなかった。



「キャーーーッ!!」



ひどい汗を掻いていた。



上体だけお越して、呼吸を整える。



そこはいつもの寝台の上だった。


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