月物語 ~黒き者たちの宴~
「何の気まぐれか、あ奴がそなたも放りこんでいった。」
「えっ?」
「とにかく、そなたは命を取り留めた。
そなたの命を繋ぐことでもうほとんど力は残っていない。
だから、少し私の手伝いをしてもらう。
まったく、これも計算のうちか?」
祝融がぶつぶつ言っているのが聞こえる。
「お前は生きながらえろ。
何があっても、誰を犠牲にしても。
いいな。」
「ちょっちょっと、お待ちください。」
何が何だかわからない。