月物語 ~黒き者たちの宴~



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―――新月前日。



礼は、どうしたものかと考えていた。



明日、何も起こらないはずがない。



皆が、動き出した。



礼を隔離しようと、彩夏た東老師が黙しようと、光燐が情報を運んでくれた。



「明日は、機敏に動ける服にしてちょうだい。」



「わかりました。」



光燐は頷くと、そのまま出て行った。



『地下へ…』



「飛燕?
よかった、待ってたわ。」



久々の飛燕の声だった。



「いったい今までどうしたの?」




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