月物語 ~黒き者たちの宴~
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東苑は、劉向の眠る場所を訪れていた。
―お前、“息子たち”をおいていきおって。
劉向は綺麗なままだった。
だからこそ、誰が殺したのかがわかる。
こういう殺し方をするのは、“彼ら”しかいない。
しかし、まだ証拠がなかった。
今日、絶対に動きがある。
それを待つしかなかった。
―王があの場所に気付いてくだされば。
望みはそれしかなかった。