月物語 ~黒き者たちの宴~



花梨たちが入って来た。



湯浴み時だと促され、風呂場に連れて行かれる。



着替えも何もかも用意してくれるらしい。



露天風呂なのか、外へ連れ出された。



「ちょっ、自分で…」



問答無用で服を脱がされた。



自分でできると言おうとしたが、次女たちは素早かった。



衝立の奥は、温泉のように広々として、辺りを湯気が立ちこめていた。



「さぁ、赤王様。」



笑顔の三人が近づいてきた。


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