もしも・・・
「好きなんだ。
信じてもらおうなんて思ってない。信じてくれなんて言わない。だから…だから!!!!!!
」
君の肩を掴んで言おうとしたら
『やめて――――――!!!!!!!!!』
と 叫び自分の耳を両手でふさぎながらうずくまってしまった。
『も…ぅ…ッ、ゃめ…ッて…ッ』
僕を見上げて言うその顔は涙でぐちゃぐちゃになっていた。
見た瞬間に胸をもっと
苦しくさせる。
きっと君はこれ以上に
苦しくて 悲しくて 切なかったんだろう。
「…っ」僕は何も言えなくて 黙って君を見下ろす事しかできない。