さよならを君に
「結愛~、早く起きなさい!」
「わかったってば!」
朝早くからうるさい、わたしのママ。
「おはよう」
リビングに行くとママが朝ご飯を作っていた。
ピーンポン
「はいはい」
エプロンで手を拭きながら玄関に向かうママ。
そんなママをほっといてわたしは学校の準備をする。
「ゆうちゃん来たわよ~」
「毎朝毎朝言わなくても、ゆうだって分かってるから」
「はいはい。
ゆうちゃん待ってるんだから急ぎなさい」
Yシャツを着て、スカートをはいて、リボンを付けて準備完了。