ふたりの恋
京真は、山井くんの言葉にふんっと鼻であしらって、あたしを席に座らせた。
「ココさ、俺と恭介・・あと、何人かがいつもたまってる店なんだわ。マスターは理解ある人でさ、学校サボって来てても何にも言わなくて。
まぁ、タバコだけはさすがに文句言うけど・・・」
「そ・・そうなんだ・・・」
「俺ら、たいてい毎日ココにいるからさ、りさ、これからはお前もココに顔出せよ?」
「え・・?あたしも??」
「当たり前だろ??」
・・・当たり前なんだ・・?どうしよ・・・
あたしは俯いて考え込む。
「わかった?」
京真があたしの顔を覗き込んで返事を求めた。
薄暗い部屋で、京真があたしを覗き込む。
そんな京真の瞳にあたしはまた動きを封じられた・・・
「う、うん・・・わかった・・・」
あたしは小さく頷いた。
「・・にしてもさぁ、リサっちって、京真がココに連れてきた歴代の女とタイプ全くちがうよなぁ♪ いつもは、エロエロな女か、ギャルギャルな女だもんなぁ」
山井くんがまたあたしをマジマジ見て言った。