ふたりの恋
「きゃぁ!!」
「無視すんなよ。」
な、なんなの?!この人・・・
腕を掴む力が強いし、あたしを見る目が・・・怖い。
あたし・・何される??
カツアゲ??
それとも・・・
うぅ・・・・泣きそ・・・・怖い・・・・
「ッチ・・泣くなって。」
「・・・・・・」
「お前さ、名前何?」
「高・・田・・理紗・・」
「何年?」
「・・2・・年・・」
「男は?」
「へ?」
「男いんのかって聞いてんの!」
「い・・ませんけど・・?」
「そっか・・・」
・・・なんなの?!早く腕離してほしい・・けど、そんな事言えない・・・
「あのさ、・・・」
「は・・い?」
その人はしばらく何かを考える素振りをしてから、あたしの目をジッと見て言った。
「俺と付き合ってくんない?」