ふたりの恋
授業後、あたしは恭介くんが指定した場所に向かう。
そのコンビニはあたしの学校の裏手。
普段は通らない裏門を抜けてると、恭介くんはすでにいた。
「恭介く~ん!!ごめんね!!待たせた??」
「おぅ!大丈夫さっき来たばっかだから。」
恭介くんは携帯をいじりながら言った。
「んじゃぁ、行こっか。とりあえず、俺の知り合いの美容院行って髪型変えようぜ♪」
「うん!!」
あたしは恭介くんの後ろをついていった。
「・・・りさ??なんで俺の後ろ歩くの?話できないじゃん?」
恭介くんは顔だけ振り返りながら言った。
「あ・・なんとなく・・。その・・男の子の隣歩くとか慣れてなくて・・」
「プっっ!!変なの♪気にしなくていいから、ココおいでよ。」
恭介くんはそう言って恭介くんのとなりを指差した。
「し、失礼します・・・」
「職員室じゃないんだから失礼しますとか要らないし♪
ってか、京真大丈夫そ??」
「あ・・・実は・・・昨日今日と京真に全く連絡してないの・・・」
「はぁ?!?!マジで?!?!京真からは?」
あたしは首を横に振る。
「そっか・・・京真何考えてんだろなぁ・・・」
「・・ねぇ、恭介くん。昨日の女の子って・・」
「んぁ?・・あぁ・・」
恭介くんは気まずそうな顔をした。
「・・やっぱり・・あたし、イメチェンやめようかな・・」
「なんで??」
「うーーーん・・意味がないというか・・・」
「いいじゃん♪女の子なんだから、可愛くなろうってするのは♪リサ、せっかく可愛いんだからさ、もっと磨きかけちゃえ♪」
「・・・・・・」
「・・なに??」
「そ、そんな風に言われたの初めてだから・・・照れちゃう・・」
「おいおい・・コッチまで照れてくるから・・・」
あたしたちは二人で笑った。