ふたりの恋
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おせぇ・・・



これだけ生徒が帰ってるって事は、確実にもう授業は終わってるはず。





昨日からりさから全く連絡が来ない。




さすがに昨日は俺も訳わかんない女とヤッちまって、罪悪感でいっぱいだったから、
りさからのメールが来なかったことにホッとしてたんだけど・・・



さすがに今日も連絡が無いのは納得いかねぇ・・・





メール入れてみるか・・・



電話の方が早いか・・・



いや・・・待てよ??



りさは俺を彼氏だって認めてくれてない訳で・・・



そんな状態でメールなんてしたら、ただのウザイ男でしかないか。



勢い、憂さ晴らしの為だったとは言え、昨日の女との事とか知られたらマズイしなぁ・・・






「あれ・・?りさの彼氏さん??」



声がする方に顔を向けると、りさの友達が立っていた。



グッドタイミング♪



「りさは?」



・・その友達は俺から視線を外して一瞬考えてから言った。




「りさなら、今日は体調不良で早退しましたよ?」




「・・早退??」



「はい。相当しんどそうだったから、連絡入れれてないのかも!!」




「ふーーーん・・・アリガト」




俺はそう言ってその場を離れた。




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