ふたりの恋


電車が来て、乗り込んでからもシュンくん達はあたしに話しかけてきた。


恭介くんはソレを防ぐのに必死で・・・



「いいか、シュン。この子のことは京真には黙っててくんないかな。」



「なんで??って、あぁ、京真に盗られちまうから??」


シュンくんはギャハハハと笑う。



「まぁ、とにかく・・・頼んだぞ?」



「了解♪んじゃぁ、この子のメアドで手をうつか♪」



「ソレはダメだ!!仕方ないな・・この間のコンパで知り合った神女学園の子紹介するわ・・それでオケ??」



「オッケ♪頼んだよ?恭介♪」




そうして、シュンくん達は次の駅で降りていった。






「あっぶねぇ・・・まさか、アイツに会うとは・・京真と仲いいんだわ、あいつら。」



「そ、そうなんだ?」



「ってか、皆言ってただろ?リサの事可愛いって♪」



「・・・すごく恥ずかしいけど・・・嬉しいかも・・・」



「リサみたいなのが彼女だったらなぁ・・俺いつも自慢して歩くのになぁ・・」



恭介くんは電車のドアの前にしゃがみこんでニカっと笑って言った。



「あ、ありがとう・・恭介くん」



あたしもしゃがみこんで恭介くんに目線を合わせる。



「・・・・・・」



「・・・・・・?」




「・・・マジ・・・そういうの反則だから・・・」


恭介くんは顔をプイッと背けた。



「ップ!!恭介くん、変なの!!」



あたしは思わず笑ってしまう。




恭介くんは一言、「うっせぇ!!」って言っただけだった。






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