ふたりの恋
「おーーーーっす♪」
恭介??・・・じゃねぇか。
シュンがケンタに向かってバッグを投げる。
「オツ♪シュン!!あれ?今日オケ屋行ってたんじゃねぇの?」
「おぅ!オケ屋ってきたけど?・・・つか、恭介が・・・さぁ」
《恭介》っと言葉にピクっと反応してしまった。
「恭介がどした??女襲ってたとか?」
「違うって!!めちゃくちゃ可愛い子連れてたんだって!!しかも、かなりゾッコンLOVE的な♪」
「マジかよぉ!!だから、アイツ今日即行帰ってたんだ・・・」
・・・女連れてた??
俺は適当に手に取った漫画をパラパラ捲りながら、シュンとケンタの会話を聞いた。
「で、どんな子?!」
「なんっつうか、ちょっと髪が茶色くて、ふわふわのパーマかかってて、色白くて目がパッチリで・・ガチャガチャしてなくて控えめで・・・だけど、しっかりしてそうな・・・とにかく、そのへんのバカそうな女とは違うって感じ!!」
「恭介・・・いつの間に・・」
・・・《ちょっと髪が茶色くて、ふわふわのパーマかかってて・・》
この時点で、恭介が一緒にいたのはリサじゃないこと決定。
リサは真っ黒ストレートだし。
フッと思わず笑ってしまう。
何、考えてたんだ、俺。恭介とリサが一緒に居るなんて勝手に想像して・・・
でも、正直ホッとした。
あとは・・・リサから連絡来るのを待つだけか・・・
今日来なかったら、明日また学校行ってやるからな・・・
あぁぁぁぁぁぁぁ!!クソッッッ!!
リサに会いてぇ・・・