ふたりの恋

「もしかして・・・恭介とリサっち・・・付き合ってるとか??」


ケンタくんが口を手で覆いながら言った。



「リサっち、髪型変わってるし・・・この間、シュンが見た女の子って・・・リサっちだったんだ・・・」


ヒロトくんは、あぁ、納得・・みたいな顔をする。




「・・あの・・・えっと・・・「これには訳があって・・。」



口篭るあたしを遮って、恭介くんが話出そうとした。




「まぁ、ココではなんだから・・場所移すか・・」



ケンタくんは、その恭介くんの言葉に被せるように言った。








--------------




そして、いつものお店に。




学校を普通にサボっているあたしたちをお店のオーナーは何も言わずに店に入れてくれた。




ケンタくんとヒロトくんはいつものソファー席にドカっと座る。



あたしと恭介くんもテーブルを挟んで、反対側のソファーに並んで座った。





「・・で?ふたりはどういう関係ですか??」


ヒロトくんが二やっと笑いながら聞いてきた。



「リサっちが、恭介のタイプだっていうのはわかってたけど・・まさかこうなってるとは・・・京真知っての?」



恭介くんは、はぁ~~とため息をついた。



「あのね、俺らはお前らが思ってるような関係じゃぁないし!」



「じゃぁ、なんでメールとかやたら気にしてたんだよ?さっきだって、いきなり凄い勢いで教室出てくし?」



「それはぁ!!!ちょっと心配だったから・・・」


恭介くんはプイっと顔を横に顔を背ける。



「怪しい・・・すごーーーーーーく怪しい。京真も最近なんか不機嫌でおかしいし・・もしかしてバレてんじゃね??」



「だからぁ!!俺らはそういうんじゃないってば!!」



「じゃぁ、何?」



恭介くんはあたしをチラっと見て、全てを話すかどうか・・・目配せしてきた。



< 46 / 63 >

この作品をシェア

pagetop