ふたりの恋
「もしかして・・・恭介とリサっち・・・付き合ってるとか??」
ケンタくんが口を手で覆いながら言った。
「リサっち、髪型変わってるし・・・この間、シュンが見た女の子って・・・リサっちだったんだ・・・」
ヒロトくんは、あぁ、納得・・みたいな顔をする。
「・・あの・・・えっと・・・「これには訳があって・・。」
口篭るあたしを遮って、恭介くんが話出そうとした。
「まぁ、ココではなんだから・・場所移すか・・」
ケンタくんは、その恭介くんの言葉に被せるように言った。
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そして、いつものお店に。
学校を普通にサボっているあたしたちをお店のオーナーは何も言わずに店に入れてくれた。
ケンタくんとヒロトくんはいつものソファー席にドカっと座る。
あたしと恭介くんもテーブルを挟んで、反対側のソファーに並んで座った。
「・・で?ふたりはどういう関係ですか??」
ヒロトくんが二やっと笑いながら聞いてきた。
「リサっちが、恭介のタイプだっていうのはわかってたけど・・まさかこうなってるとは・・・京真知っての?」
恭介くんは、はぁ~~とため息をついた。
「あのね、俺らはお前らが思ってるような関係じゃぁないし!」
「じゃぁ、なんでメールとかやたら気にしてたんだよ?さっきだって、いきなり凄い勢いで教室出てくし?」
「それはぁ!!!ちょっと心配だったから・・・」
恭介くんはプイっと顔を横に顔を背ける。
「怪しい・・・すごーーーーーーく怪しい。京真も最近なんか不機嫌でおかしいし・・もしかしてバレてんじゃね??」
「だからぁ!!俺らはそういうんじゃないってば!!」
「じゃぁ、何?」
恭介くんはあたしをチラっと見て、全てを話すかどうか・・・目配せしてきた。