ふたりの恋
あなたの彼女
次の日。
あたしはいつもと同じ時間に家を出て、同じ時間に電車に乗り学校にむかった。
いつもと違ったのは・・・
学校の前に広田くんがいたこと・・・
広田くんは、門の横にもたれながら携帯をいじっている。
うちの学校のみんなが広田くんに注目しながら学校に入っていく。
なんで広田くんがいるの?!?!
あたしと広田くんとの距離は20mくらい。
幸い、広田くんはあたしに気付いていない。
どうする・・・?
裏に回って学校に入る?
それとも、携帯に視線がいっているうちにダッシュ?
どうする・・?
そんな事を考えていると、「りさーーー!!おっはよ♪」と親友祐美の声・・・
広田くんは、その声に反応してバッとあたしの方を見た。
あぁ・・・選択肢が無くなった・・・
「りさ!!なになに?なんで突っ立ってんの??聞いてんの?りさ!!」
祐美はこんな時に限って、あたしの名前を連呼。