ふたりの恋
・・・もう・・・いいや。
あたし、こういうのやっぱり苦手・・・
「も、もういいの!!恭介くん・・ごめん・・・もういいから・・・」
あたしは涙を拭きとって言った。
「京真・・・あたし、やっぱりこういうのダメみたい。京真に彼女って認めてもらいたくて、髪型かえたりして・・・だけど・・・やっぱり、京真にはあたしは不釣合いで・・・
京真が他の女の子と・・・何かあったのを知って、余計自分が情けなくなって・・」
あたしは・・頑張って顔を上げて京真を見た。
京真は・・・唇をギュっとつむって、あたしをジッと見ている・・・
「ごめんね。あたし、やっぱり無理みたい・・・」
頑張って京真に笑いかけた。
京真の顔が強張るのがわかる・・・
真っ直ぐあたしを見て、京真の手があたしに伸びてくる・・・
・・・ホントは、そのままあたしを掴んで欲しい・・・
「行こう・・リサ」
あたしの腕を掴んだのは、京真ではなく・・・恭介くんだった。