ふたりの恋
伝わる想い
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「あぁ!!美味かった♪」
「うん、ホント美味しかったね。」
あたしと恭介くんはラーメン屋さんを出る。
正直・・ホントはお腹なんて空いてないんだけど・・・
でも・・・少しの間でも京真の事を忘れる事が出来てよかったかも・・・
「・・どうする?これから・・・」
「え??どうするって??」
「あ・・ホラ、せっかく学校サボったし・・天気いいし・・・どっか行っちゃう??」
「うーーーーーーん。どうしよ・・・」
ラーメン屋さんの前で恭介くんとどこに行こうか考えていると、
「あれぇ?!また恭介たちじゃん?!」
ケンタくん、ヒロトくん、シュンくんが現れた。
「ウゲっ!またお前らかよ・・・」
恭介くんは露骨に嫌な顔をする。
「行動パターンが同じなんだよ・・俺ら。」
「てか、さっきは見事な略奪でしたなぁ♪恭介くん♪」
シュンくんが恭介くんの肩に腕を回し、頭をホールドする。
「う、うっせー!!離せって!!」
恭介くんは真っ赤になりながらその腕を解いた。
「ってか、恭介、京真に会わなかったんだ??」
「なんで、京真に会わなくちゃいけないんだよ?また、今頃女じゃねぇの?」
・・・あたしは、《女》ってフレーズにツキっと心が痛んだ。
「残念♪その女を追っ払って、リサっちを追いかけてったんだけど??」
・・・え・・?あたしを追いかけた・・・?