雨のち晴








「よかったの?パン…」






不満そうに頬を膨らます麗華。





「うん。最近、食べすぎだったし…」




おにぎり1つ、


持ってきたし。


そう伝えると。







「ほんと、藤田には甘いよね、朱里は!」






あたしが…?





甘い…?








よく分からない、と言うような目で


恵衣を見る。














「ま、朱里がいいんならいいけどね。さ、お腹空いたし早く戻ろっ!」









麗華の声に引っ張られ、


あたしと恵衣は急いで教室に戻った。














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