紅学園
「日向さん、いらっしゃーい!よくここまでこれたね?」
この人が校長先生なのだろうか、まだ若い。
三十前後といったところだろうか。
予想したどおり男の人だった。
「はぁ・・・」
「日向さんの行動は全部、水晶から覗いてたんだけど、全然能力使わないから。」
「はぁ・・・」
この人、千里眼の水晶持ってるんだ・・・。
あれ、確か高かったはず・・・
「能力があるのかさえ疑っちゃうところだったよー。でも、この学園が見えてるんだから、能力はあるんだけどね。」
「・・・」
なぜか探るように聞いてくる。
いう気がないから言わないが。
「それでは、改めまして、紅学園へようこそ!私が校長先生だよ。
えっとねー日向さんの担任は・・・あぁ、宮部先生かな。
もうすぐこちらに来るはず・・・「バタンッ!!!」