やっぱりだいすき。
入学式
――「…私っ…武藤君のこと好きっ…!」――
――「…ごめん。俺、美爽のこと友達としてしか見れない…。」――
―――ピピピッ
――ピピピッ
「…うっさいなぁ…!」
花怜は文句を言いながら目覚まし時計をとめた。
「入学早々朝っぱらからこんな夢みるなんて最悪…。」
私は、美爽花怜(ミサワカレン)
今日は高校の入学式なのだ。
なのに、こんな昔の嫌な夢をみるとは…。
昔の自分……。
私は中学時代、他人から見ても
相当な地味子だった。
中学の時なんて、
眼鏡でセンター分けでおさげだった。
その頃は、お洒落なんて別にいいとか恐ろしい考えをもっていた。