【完】愛する君と、



俺はとりあえず、優に話しかけた。

「優!! ごめん!!」

「ぇ、ど、どうしたの…?」

「お前…いつから、待ってた?」

「いつからって…10分前には来てたけど…」

だよなぁ…っ。

Kパークに行く時も、10分前には着いていた。


「別に…遅れてないし、怒ってないよ?」

「いや、俺のプライドの問題…」

「なにそれっ」

優はクスッと笑った。

「楽しめたみたいだな」

「ぇ…」

「すっげぇ良い顔してるからさ。お疲れ様」

俺は優しく、優の頭をそっと撫でた。



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