【完】愛する君と、
…? ん?
優は俺の事をジーッと見ている。
「どうした?」
「…ううん、なんでもない。ぁ、これ…」
ん?
優は俺の手の中に、ストラップを置いた。
有名なご当地キティで、タコのかぶり物を被っている。
「この前のお礼、っていうことで…」
「マジ? サンキュ!」
まさか、お土産がもらえるなんて…思いもしなかった。
「これ、優が選んだの?」
「ぇ、うん…。気に入らなかった…?」
「全然。優が選んだ事が嬉しいんだよ」
「…?」
俺はもう一度、優の頭を優しく撫でた。