【完】愛する君と、
そして、そっと微笑んだ。
「もし、優を変えたのが直紀さんなら、優にとって直紀さんって、
『特別』なんだと思う」
「…ぇ」
「今だって、『特別』だから、ヤキモチ妬いたんじゃないかな」
「…そうだったら、すげぇ嬉しいけどっ。でも、肝心の本人は相当鈍感なんで」
そう言うと、夏海ちゃんと美羽ちゃんは苦笑いした。
和人が戻ってきて、俺は背伸びをしながら立った。
「んじゃ、行ってきますか」
俺が…本気で惚れた女のところに。