【完】愛する君と、
優は、一瞬考え込んだ顔をして、すぐに「無理無理!」と反対した。
まぁ…当然、だよな。
「俺、優に一目惚れした。本気だから」
「いや、でも…」
「一週間だけでもいい」
その間に、絶対に惚れさせるから。
「…せ、せめて、会うだけ…にして?」
その言葉は、単純に嬉しかった。
「わかった」
俺は鞄の中から適当に紙とペンを取って、急いでメアドとケー番を書いた。
「それ、俺のケー番とメアド。後でメールして」
「ぇ…」
「返事はまだいいけど、これだけは知っといて」
キモチだけでもいいから、知っておいて欲しい。