【完】愛する君と、
「優、まだ脱ぐなよ。それでホテル行くんだから」
「はぁ?!」
ホテル?!
「はい、これでいいっすか?」
直紀は1万円札を数枚出した。
高っ…!!
ってか、そうだよ!
考えてみれば、いかにも高そうだし…!!
「ぁ、あと髪も」
「そうね! じゃあ、こっちね♪」
「ぇ」
あたしは無理矢理髪にカールをつけられ、三十分くらいして終わった。
はぁ…もうわけわかんない。
「優ちゃん可愛い♪ 妹にしたいわぁ!!」
「…はぁ」
カールで、最近はやりのフンワリとした形。
まさか自分がこんな髪型で、出かける日なんてないと思ってたけど…。