【完】愛する君と、
高校…か。
あの家からだと、まずここだろ。
俺は、大学から離れたK高校に着いた。
ぉ、ちょうど下校時刻?
校門からぞろぞろと出てくる、生徒達。
その中から、一人、知る顔がでてきた。
「…っ」
俺は、ただ優を見つめていた。
「ぇえ? マジで? 超ウケる!」
「でしょーっ?! ねぇ、優! これから服見に行かない?」
「ん〜」
…優の笑顔、初めてみた。
あぁ〜…かっこわる…。
俺、自意識過剰もいいとこだよな。