【完】愛する君と、
「ぁー俺、すっげぇ幸せ…」
「…ほ、んと…?」
「好きな女に、こんな嬉しい事言ってもらえてるんだぜ? 幸せすぎ!」
「///」
「…一昨日、話そうと思った事、話していいか?」
あたしはコクンと頷いた。
「俺ん家さ、両親が…仲、悪いんだ」
「ぇ…」
「俺が長男で、下に美香って妹がいて、秀太。俺が高校に入るまでは、結構上手くやってたんだ。俺が両親仲直りさせたり。けど…ある日、離婚の話が出てさ」
「ぇ…」
「”離婚”なんて、初めてで、あぁもう無理だって思った。美香と秀太は母さん、俺は親父について行った。まぁ、高卒した瞬間家出るつもりだったからさ。親父の方が説得しやすくてっ」
「…」
「で、引っ越す直前に美香の口から、信じられない言葉を聞いた」
「…な、んて…?」
「”あたし達、本当の兄妹じゃないんだよ”って」
「…っ!!」
「聞いたら納得しちゃったよ。だって、美香って俺と秀太と全然似てないんだ。親父に聞いたら、”本当だ”って言われた。両親が仲悪い理由も、納得できる。そんでさ、”直紀のこと好きなの”って言われた」
「…ぇ…」
「もぅ、マジ混乱してさ。俺、美香の事妹だと思ってたし、それ以下でもそれ以上でもなかった」