【完】愛する君と、
「離れねぇよ」
「ぇ…」
「優を一人にして、ここに残して行くわけねぇだろ?」
「…」
「俺が寝れねぇからさ!」
「…なにそれっ」
「ってことで、寝よ?」
「…は?」
直紀はあたしの肩に手をまわして来た。
なんか…嫌な予感が…。
「クリスマスにもらうはずだったもの、まだもらってないし♪」
それって…。
「ぇ、本気…?」
「大真面目♪」
「…」
「彼女が他の男の家に泊まったのを、黙って見逃すと思ってんの?」
まだ根に持ってるのか…!!
こりゃ、一生引きずられそうだ…。