恋しくて~優しい三角関係!?~
私が心でそう思ってたら、
「あれ?夏希じゃない!?夏希~!!」
さっちゃんがいきなり叫んだ。
大声で夏希を呼ぶが、夏希は全く気づいていない。
夏希は、隣にいる男子と話していた。
そっと近づいてみると……
「あり得ない!なんで捨てたの?」
「いや、ゴミかと……」
「けど、なつのだっつわかってたじゃん」
夏希は、かなり怒ってるらしい。
昨日の和希という人だと思ったら、また別の人だった。
「夏希♪」
空気を読まないさっちゃんは、普通に夏希に声をかけた。
夏希は、一瞬ビクッとして振り向いた。
「桜子、千晴おはよう」
「おはようっていうか、もしかしての望月?」
「……あぁ、久しぶり。じゃあ、俺は先に……」
そういって、望月という男子は自転車を飛ばして学校に向かってしまった。
「あ!?逃げやがって!!」
夏希は、また怒っていた。