恋しくて~優しい三角関係!?~
「そっか、なら安心だね。えっと、マネージャーは今3年がいるけど3年が引退したら、君1人になるけど大丈夫?」
「え……あ、はい。大丈夫です」
彼女は、再び綺麗な笑顔を浮かべた。
別に、彼女に一目惚れしたわけじゃない。
けど、彼女を見るとなぜか目を奪われる。
「あの、私の顔に何かついてます?」
「いや、別に。説明は、このへんにして練習風景でも見てみね」
俺は、そういって練習に入った。
俺、相当見てたのかな。
そうだとしたら、かなり恥ずかしい奴じゃん。
「なあ、何であいつを推薦したの?」
陸は、ストレッチをしながら俺に質問してきた。
「いや、別に。すぐ近くに居たから」
最初は、そうだった。
たまたま目の前に立っていたから。
「けど、二度押しするなんてお前らしくないな」
「そうか?」
そうかもしれない。
俺は、あまり頑固でないから断られたら、あきらめる。
けど、返事を聞かないまま2回も声をかけた。
なんでだろ?
「……意味なんて何もねえよ」
「ん?なんか、言った?」
「いや、何も言ってねえよ」
俺は、立ち上がり石川の方へ向かった。