恋しくて~優しい三角関係!?~



「どう?雰囲気とか見て」


一緒彼女は、ビクッとしたが、またいつものように笑った。


「なんか、皆さん真面目に練習してるなって…」


「クスッ」


「何で笑うんですか?」


「いや、真面目に練習してるって俺らそんなに不真面目なイメージ持たれてたかよ」


「あ、いや、そういうわけじゃ…」


彼女は顔を赤く染めた。


そんな彼女は、さっき見た綺麗な笑顔ではなく、まるで少女のような表情をこちらに見せた。


「まあ、いいや。まだ、自己紹介してないよね?俺の名前は、西城翼。高3、一応キャッチャーやってる」


「わ、私は…石川千晴です!高1で……マネージャーやってます!!」


「ハハハ」


こいつ面白い。


彼女は、なぜ俺が笑ってるのか分からないという顔をしている。


「それ、ここにいる皆が知ってるよ」


「あ!?そうだった……えっと、中学の時は吹奏楽で、マネージャーになったのは成り行きで…」


えっ!?


こいつやりたくてやった訳じゃねえの!?


「どんな成り行きで…?」


「私が、入る部活に悩んでたら友達が勝手にマネージャーって書いちゃって…」


「あ、そういう感じなんだ」


なんか、あまりにも意外過ぎて言葉を失ってしまった。


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