恋しくて~優しい三角関係!?~

「はぁ~」

「何、朝からため息なんかついてんだよ。幸せ逃げるぞ!」

「あ、陸か」

朝っぱらから、うるさい奴が来たと思ったら陸だった。

なんか、いろいろと考えすぎてるのかな、俺。

「もしやもしや!恋の病ってやつですか?」

なんなんだ、このテンション。


恋の病???


んなわけねーよな。


うん、ありえない。


恋なんて、してない。


いや、もうする気ないし。


「って、何一人で考えてるんだろ、俺」

「やっぱ、お前いつもと違う。何かあったか?爽やかオーラなさすぎ」

「いや、別に。俺、恋してないし。つか、相手とかいねえから」

そうだ、確かに相手はいない……はず。


「あの可愛いマネとかよくね?お前のタイプっぽそうだし」


……ドクンッ


なんで、今心臓が動いたんだ?

久しぶりにこの感覚した気がする。

いや、俺に限ってそんなことはない。


だって、もう恋はしないと決めたんだから。



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