恋しくて~優しい三角関係!?~
「でもさ、恋って難しいよな」
「何、リア充してるお前が言うなよ」
陸は、こう見えても一応もうすぐ2年目になる彼女がいる。
だから、そんな言葉を言うのはおかしいとおもった。
もしかして……
「今、ヤバイ感じなわけ?」
「なんか、停滞期?ってやつ。最近、妙に冷たいし全然デートしてくれないし。俺、嫌われたのかな」
停滞期……か。
「でもさ、山本にだって理由があるんじゃねーの」
ちなみに、山本っていうのは陸の彼女で野球部のマネージャー。
「あ~このまま終わっちゃうのかな、俺ら」
「お前らなら大丈夫。そんなに不安なら素直に、山本に聞いてみたら?」
陸は、少し黙って考え込んで「わかったよ」といって微笑んだ。
と俺は、話を適当に流したが実を言うと山本が陸を避けている?理由を知っている。
2年目の記念日に、プレゼントを渡すために内緒でバイトしているそうだ。
山本は、マネージャーのくせに、あぶなっかしいというか、おっちょこちょいというか……
とにかく、嘘をつくのが下手で一緒にいると口が滑っちゃうということで最近避けているようだ。
あと、もう少しの辛抱だ。
がんばれ、陸。
てか、人の心配するより自分の心配しろよって感じだよな。