恋愛事情
「あたしも聞きたいな」
とびっきりの笑顔で、親友の高畑彩花が話に入ってきた。
私達3人はいつも一緒に行動してる、いわゆるイツメンってやつ。
「この指輪は幼なじみの男子がくれてさ、いまはここにはいないんだけどね。自分でもわかんないけどずっとつけてる」
「好きなの?その幼なじみ君の事」
「ばかたれ。小学校3年くらいの話だし、もう会うこともないと思う」
そう、かなり前の話。
あいつが引っ越すことになったとき、わざわざ私の家まで持ってきてくれた。
まぁほんとにもう会うことはないだろうし、今の私には関係ない。
そろそろ外そうかな…指輪。