万華鏡
「谷原理佳子です。」
「谷原さんはこれから宮下さんを指導することになっているからね。何かわからない事があれば何でも聞くといいよ。」
係長が付け加えた。
「はぁい。」
「宮下さんの机はここ。後、細かい事は谷原さんに聞いて。じゃ、谷原さん、よろしく頼むよ。」
「わかりました。」
係長の背中を見送ると彼女を振り返った。
「宮下さんの仕事は私のサポートからしてもらいます。大体の仕事の流れを説明するから。先ずは部署の案内するわ。連いて来て。」
「ここのフロアーは事務担当と渉外担当だけで部屋は一つだけど、一応ここで区別してるの。お互い仕事を頼んだり頼まれたりする事が多いから、名前と顔を覚えるのは大変だけど頑張って覚えてね。それから…。」
あれこれと説明をして、最後に倉庫へ案内した。