万華鏡
「あら、そんなこと言っちゃっていいの?素の私を見たら幻滅するかもよー?」
「もしかして男勝りだとか?」
「ピンポーン!何で分かったの?」
「もう、また理佳子さんは。そんな冗談通用する訳ないっしょ。」
「駄目か…。」
ペロッと舌を出して、ふふっと笑った。
「ありがとう。助かったわ。」
「理佳子さん、明日は?明日も遅くなんの?」
「うーん、今のとこわかんないけど多分ね。」
「じゃあ、明日もメールしてよ。絶対行くから。」
「うん。ありがと。」
部屋に入ると勝手に顔が綻んだ。
リョウ君たら理想の人だって。照れるな。うふふ…。