万華鏡
「じゃあコーヒーでいいよね。それと甘いものは大丈夫?クッキー焼いたんだけど。」
「うお。理佳子さんの手作り?うまそう。いっただっきまーす。」
「それともう一つ。これね、ご飯で作ったお煎餅。味見してもらえるかしら。」
「ふーん。あ、うまい。俺これ好きだわ。」
「ほんと?よかった。」
「そちらのお友だちは名前何ていうの?私は谷原理佳子です。よろしくね。」
「宮下浩一です。コウって呼んで下さい。よろしく!よっしゃ、これで理佳子さんと知り合いになったんだから、いちいちお前に言わなくてもいいよな?」
「ふん!!ムカつく野郎だな。」
プイッと顔を背けるリョウ君。二人のやり取りが楽しくてずっと笑いっぱなしだった。