万華鏡
一ヶ月が経った頃、新入社員の歓迎会を開くことになった。
ここのところ彼女の尻拭いばかりで残業続き。疲れて、目の下にクマができてる。
あまり出たくないんだけど、指導者にもなってる私が出席しないわけにはいかないよね…。
その日は大きなミスもなく、久しぶりに定時で終わった。
よかった。今日は何もなくて。
大きく伸びをして机の上を片付けると、
「はい。じゃあ今から行くからねー。」
という幹事のかけ声と共に席を立った。