おもちゃのユビワ
夏休みに入った。



秀二は毎日学校に通い、部活に励んだ。長距離の選手として、トレーニングを進めていた。



他の選手と違い、スタートが遅い秀二は、人一倍の努力が必要だった。



(追いつきたい!)



その一心で練習を重ねていた。



また、練習の間は不思議と悩みが吹き飛んでいた。



一方ナオは紗季とアルバイトを始めた。



ファーストフード店のアルバイトで、週4、5日働いていた。



シフトが紗季と一緒なので、ますます紗季と仲良くなっていった。


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