おもちゃのユビワ
朝、ナオがアルバイトに向かうため外に出ると、トレーニングウェア姿の秀二に会った。



「秀二!」



「よう、ナオ。バイトか?」



「うん、秀二は今から部活?」



「いや、部活は昼から。今はちょっと自主練。」



「へえ、がんばってるね。体も大分絞ったんだ。中学の時みたい。」



「ああ、体重は変わんないけど、絞まっただろ。」



「秀二楽しそう。」



「そうか?」



「あっ、たまには店に来てよ。ダイエットしてるわけじゃないんでしょ?」



「そだな、今日帰りに行くよ。」



「うん、じゃあね。」


秀二はナオが少し元気を出した様子に安心した。



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