おもちゃのユビワ
秀二は部活が終わると、早速ナオのアルバイト先に向かった。



夕方とあって、ある程度混雑していた。



秀二はハンバーガーとコーラを注文した。



ナオの姿は見えない。



(もう、終わったのかな?)



とりあえず席に着き、食べることにした。



「秀二!」



ナオの声だ。
振り向くと、ナオが立っていた。



「それ、制服?」



「似合うでしょ!」



「ふーん。」



かわいかった。でも、そんな正直には言えない。



「もう、終わりだから一緒に帰ろ。着替えてくるから待ってて。」


秀二が食べ終わる頃、着替えを済ませたナオが席に着いた。



「お前は食べないの?」



「さすがに1日いると、この匂いに酔って食べたくなくなるの。」



「そんなもん?」



二人は久しぶりに話した。



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